有機鶴岡紅茶復元された幻の台湾紅茶

	有機鶴岡紅茶復元された幻の台湾紅茶、一度味わうと忘れられない他の紅茶にない独特の風味！国際市場で高い評価を得て台湾の紅茶は一時は烏龍茶（ウーロン茶）を越えて、台湾の茶生産業の首座に位置しました。 85～90度という夏でも楽しい低い温度で淹れるほのかな酸味のあるフルーティな甘い風味、ストレートが似合う独特のアジア的な趣があります。鶴岡紅茶それは台湾日本アジアが誇る紅茶
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鶴岡紅茶の発祥の地、花蓮鶴岡村と興北村の境界にある瑞穂有機生態農場は水清き渓流が流れ遠方に雄大な中央山脈と海岸山脈があり東台湾の好山好水の浄土です。
この数年、花蓮県政府は強力に有機農業政策を提唱し、聖輪法師が大衆を動員して鶴岡紅茶を復興した瑞穂有機生態農場はその先駆けとなりました。

有機鶴岡紅茶

茶葉は黒々として武夷茶か鳳凰単叢のような雰囲気です。月下紅の香りを嗅いでみますと上級の頂級と同じように野趣のある野花のような香りのなかに甘い柑橘系のような雰囲気の独特のスパイシーな芳香があります。頂級との違いはマイルドでライトな感じです。

淹れてみますと水色は赤みをおびた琥珀色で、甘い果実が発酵したような独特の香りが漂います。口に含みますと、まるみのある柔らかい口当たりが独特です。有機茶はみな優しいですが鶴岡紅茶は口当たりが特徴でしょうか
一度味わってみますと紅茶も含めて他の茶にない独特の風味で忘れられない味です。何度飲んでも飽きない風味です。その孤高で高尚な味わいはしばし俗世間の喧騒を忘れさせてくれます。

フルーティな天然の甘い風味は鳳凰単叢と似た雰囲気があります。砂糖やミルクの欲しくなる荒々しい風味の安っぽい紅茶とは全く異なる、とてもアジア的な雰囲気の紅茶です。
85～90度の低い温度で淹れる夏向きの紅茶はアイスティーにも菓子材料にも魅力的な紅茶です。この甘い風味は花蓮県瑞穂が蜜香紅茶の産地である影響かも知れません。湯の温度は85～90℃の低い温度で淹れください。安い紅茶のように95℃以上で淹れますと瑞々しさと仄かな酸味が失われます。

鳳凰単叢の特に濃厚型は広東省での仕入れに同伴していた福建人の二名はそろって嫌いました。他の紅茶やプーアル茶の上級品はそうではなかったので鳳凰単叢の独特の風味に原因があるのでしょうか？、鶴岡紅茶の濃厚な味わいはこれと似て好みのはっきりと分かれる紅茶ではないかと感じています。

2006年5月1日、復興途上の鶴岡の瑞穂有機生態農場の上空に
「天鶴奇景の祥雲」が現れて感動する聖輪法師

栄えある台湾紅茶　鶴岡紅茶

鶴岡紅茶の復興につきましてはページ右側下に原文と最近の事柄を掲載しております。下の台湾紅茶の起源では台湾の紅茶の歴史と合わせて解説されています。

鶴岡紅茶が栽培されるまえの海岸山脈西側の鶴岡の地は、まだ紅茶を栽培していない前はただ一面のやせた山の斜面で農耕に適さず栽培できる作物はわずかでした。
1945年に社雪卿が鶴岡の気候、土壌に適した紅茶を研究してアッサム大葉種紅茶を導入して、紅茶の木を植えて成果を得てから1959年に鶴岡の国有土地銀行が代理で管理して、鶴岡示範茶場を設立しました。

1970年代、鶴岡紅茶はずば抜けた品質をいかんなく発揮して、コロンビアで金賞、日本の天皇杯を受賞し全世界に輸出するだけではなくて、当時の台湾鉄道局の最高級の特急列車「光華号」の車上で、グラスを使って淹れられる、最も流行した茶になって、すべての乗客に振舞われました。
鶴岡紅茶は優雅でやさしい人を魅惑する茶の風味によって、とうとうと流れる時間のなかで茶人の心を奥深くとらえて国内外で受け入れられました。

やがて1980年台に台湾紅茶の衰退の時期を迎えて鶴岡紅茶はしだいに衰微して、鶴岡の土地から姿を消して、鶴岡の農産物の主役の座を文旦に譲ります。
1999年に聖輪法師が瑞穂有機生態農場を設立してから2003年に偶然に文旦園の傍にいくつかの上部を切り倒された茶の老木を発見しました。そして現地の老人に訳を尋ねて、鶴岡紅茶のかつての栄光の歴史を知りました。

聖輪法師は鶴岡紅茶を埋もれさせておくことは以前の歴史に忍びなく、仏茶の使命感から願をかけて四年の歳月をかけて鶴岡紅茶の復興に尽力しました。廃棄されて荒れ果てた鶴岡茶場の跡地は万面に翠青に満ちて遠方に鬱蒼とした青山、雲霧が漂うところとなりました。

台湾紅茶の起源

最も古い記録は20世紀の初期に、台湾では緑茶を生産しても日本国内の緑茶と競合してしまうため、日本の国策と三井合名会社の創意の経営のもとで、初めて北台湾で栽培を始めて紅茶を試作しました。

その時の紅茶の茶樹は主に中国の小葉種の茶樹で台北県石門、三芝、北新庄などの地です。
中国の「硬枝紅心」品種や祁門工夫紅茶に類似した「阿里磅紅茶」で、香気は芳しいが、風味の濃厚さに欠き、何度か関心を引きましたが、国際市場での反響はありませんでした。

その後、1920～30年代間、更にインドアッサムの大葉種を導入して、南投の埔里、水里、魚池と花蓮鶴岡の一帯で育成、生産しました。
そして「日東紅茶」の商標にして各国に販売して、大きな成功を得ます。台湾紅茶の品質がずば抜けているため、世界各国できわめて評判がよく、1930年代には紅茶は一時は烏龍茶（ウーロン茶）を越えて、台湾の茶生産業の首座に位置しました。
当時、三井合名会社を除いて、南投の一帯にまた別に「東邦」紅茶公司があり、ミャンマーに帰属する大葉種茶を採用し南投で栽培されていました。現在、日月潭の一帯で東邦の紅茶に関連している商品を見ることができます。

外来の品種のほかに、埔里と日月潭山岳地帯の一帯でも原生の台湾の野生種の茶樹を発見できます。「台湾山茶」と称して、日本の統治時代から全発酵紅茶として開発に着手されたとあります。しかし生産高は少なく、関連している文献の資料は少ないです。

台湾の紅茶の栄光は第二次世界大戦まで続いた後に、全体の茶生産業の変化によりしだいに衰退して、特に1970～80年間は、全世界的なエネルギー危機により台湾ドルが上昇して、輸出競争力を失いました。しかも台湾国内需要の主流は青茶類、烏龍・包種茶です。国内市場は頭打ちとなり、台湾の紅茶生産業はこのようにしてしだいに衰退しました。

幾時代かが過ぎて、台湾の紅茶栽培はおおよそ日月潭の一帯に散在するだけが残ります。花蓮鶴岡の方は、紅茶の茶樹はほとんど見かけなくなり、もとは土地銀行が経営した鶴岡示範茶場の面影を偲ぶことすらできなくなりました。

有機農法を提唱し実践する聖輪法師の活動と有機茶山

1989年頃に農薬使用による農業に憂慮した聖輪法師は多くの農業に従事する農家の弟子に呼びかけ有機農業の考えを広め農民を動かし、有機農禅を広めました。
すぐにその活動は芽生えて、そして関連していることに着手して研究を始めます。それは10数年の前の1989年のことです。
聖輪法師は坪林漁光村に最初の有機農場を創始しました。
「山外山有機生態茶園農場」です。これは聖輪法師が始めた有機農禅の最初の活動です。

長年にわたる功績が認められ2007年に台湾茶協会の理事長に選出されました。2008年にはイタリア、モデナでのIFOAM（国際有機農業運動連盟）第16回の世界大会に招かれて、第一回の（One World Award）を公布されました。
無農薬栽培01