水色の黄色、爽やかな味と高い香気を特徴とする「黄茶」の歴史は、「明代」の16世紀に始まるとされます。
「緑茶」の非発酵(不発酵)、「紅茶」の発酵(全発酵)、「黒茶」の後発酵に対して「黄茶」は「白茶」と並んで弱発酵といわれます。
本質的には「緑茶」に近いお茶で、「緑茶」の製造工程に「悶黄」という工程が追加されただけともいえます。
「紅茶」や「青茶」の発酵や半発酵は茶葉の自然発酵によっていますが、「黒茶」は茶葉の成分のカテコールの自然酸化によるもので、その度合いは「黒茶」に比べて軽いものです。
中国では「黄茶」に加工される原料茶葉の柔らかさにより、「黄大茶」と「黄小茶」に分類されます。
「黄大茶」は安徽省雪山、六安・金塞・岳西・や、湖北省の英山などの地域で作られるもの。
「黄小茶」は四川省の「蒙頂黄芽」、湖南省の「君山銀針」、湖北省の「遠安鹿苑」、浙江省の「平陽黄湯」等とされます。
これで見る限り「高級黄茶」が「黄小茶」、つまり柔らかい茶葉を原料としたものと思われます。
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安徽省 黄山
2002年 藤井光江氏 撮影 |